子育てを自分達だけでやっていくのは非常に大変です。特に共働きの家庭では時間的な制約もあるため、周囲のサポートをもらうことが現実的です。
そんな子育て夫婦にとって、自分たちの親は子育てをサポートしてもらえる強い味方です。
そこで今回は、一般的に世の中の子育て夫婦はどの程度親にサポートしてもらっているのか、サポートをもらう場合の注意点などを解説します。
妻の親からは7割以上のサポートをもらっている
共働きの家庭で特にサポートを得ることが多いのが、自分たちの親です。自分たちの親からのサポートを受けるために、住まいを親の近いところに引っ越したり、二世帯住宅にする家庭も多くあります。
旭化成ホームズの調査によると、近居の親からのサポートとしては日常的な子供の世話は夫の親で約2割、妻の親では4割以上が協力してもらっています。
また緊急時の子供の世話に至っては、夫の親でも半数近く、妻の親なら7割を超える割合でサポートを受けています。
急用ができてしまったり、急に子供が体調を崩してしまったときにどうしても仕事を休めないといった場合にサポートを受ける家庭が多いようです。
親には悩みを相談できることも心強いポイント
先ほど触れたように、子供の世話をサポートしてもらう家庭が多いのですが、それ以外にも子育ての悩みの相談に乗ってもらう家庭も多いようです。
子育ては孤独になりがちなので、相談に乗ってもらえる親がいることは大きいですね。
親に対して考慮する気持ちは忘れてはいけない
親は最も親しい身内であることから、サポートを得やすいと思います。
親にとっても、孫の世話をするということが楽しみな方も多くいます。
しかし、孫をサポートすることに負担を感じている親もまた増えてきているようです。
「孫疲れ」という言葉もあり、孫をサポートすることが辛いと思う親もいます。これは、親が高齢になっていて、体力がなくなっていることも原因の一つです。
親からサポートを受けることを当たり前と考えるのではなく、感謝する気持ちは忘れてはいけません。
また、親の体力的な負担を軽減するためにも、可能であれば30分以内くらいの距離に住むことが理想でしょう。
子供へのしつけも注意が必要
親(子供にとっておじいちゃんおばあちゃん)にとっては孫はかわいく、また自分の子供ではないため、叱ったりすることをおろそかにしがちです。
そのため、しつけが行き届かなくなることもあります。マナーの悪い子供に育たないためには、親にも甘やかさないようお願いするなど、注意が必要です。
パートナーへの配慮も重要
親にサポートをお願いする場合、自身のパートナーにも考慮が必要です。
例えば妻の親にサポートを頼むのであれば、夫は妻の親への遠慮もあるでしょうし、言いたいことを言えないこともあると思います。
また、妻が親の家にべったりと入り浸りになり、片方の家に依存してしまう家庭もあります。
それが夫の不満となって爆発して離婚に繋がるケースもあるようです。逆に夫の親にサポートをもらう場合も同様です。
どうしても自分の親の家は居心地がよく甘えてしまいがちですが、自身のパートナーへの配慮は忘れてはなりません。
親は、子育てする上での最大の味方になってくれます。しかし、それを当たり前と思わず、周囲にも配慮することが大切です。