妊婦さんの中には、カレーが大好きという方もいらっしゃると思います。カレーは日本人ならよく食べる料理ですよね。
今回は、妊婦はカレーを食べてもいいのか、食べるときの注意点をご紹介します。
妊娠中にカレーは食べてもいいが、注意することもある
妊婦さんがカレーを食べてもいいか、という疑問についてですが、医師から特に注意されていない限り、食べても問題ありません。
ただし、妊娠中にカレーを食べるときは、下記の点に注意が必要です。
香辛料
市販されているカレーのルー程度の香辛料でおなかの赤ちゃんに影響があることはほとんどありません。ただし、カレーの一成分であるウコン(英語名:ターメリック)は子宮収縮や子宮出血を引き起こしてしまう場合もあります。特に本格的なインドカレーの中にはこのウコンが多く入っている場合があります。
過剰に心配をしすぎる必要はありませんが、多頻度で食べ過ぎないように気を付ける必要があります。
また、辛口のカレーは胃腸の荒れにもつながります。そのため、辛口は出来るだけ避け、甘口から中辛のカレーを選ぶとよいでしょう。
塩分
カレーは、料理法によっては塩分が多くなります。市販のルーの中には塩分が含まれており、さらに具材を炒める際には塩を使うこともあります。
厚生労働省によると、成人女性の1日あたりの食塩摂取目標量は7.0g未満と定めています。これは成人女性の目安であり、妊婦の食塩摂取量について特別な定めはありません。そのため、妊娠中も1日7.0g未満を目安にするとよいでしょう。
ただし、妊娠中は塩分に対して特別な注意が必要です。それは、妊娠中を食塩の過剰摂取し続けると、血圧が上がり、妊娠高血圧症候群になる可能性があるためです。
妊娠高血圧症候群にかかると、胎児に送られる栄養や酸素が減ってしまい、発育不全や機能不全を引き起こすリスクが高くなります。そのため、塩分の過剰摂取には気をつけましょう。
話をカレーに戻しますと、カレーを一般のルーで、裏面に書かれているレシピ通りに調理をすると、おおよその塩分量は2.5g程度になります。そのため、通常通りに料理をすれば過剰に心配する必要はないでしょう。
カロリー
そのほかにも気を付けたいのが、カレーのカロリーです。妊娠中にカロリーが高い食べ物を食べて体重が増えすぎると、脂肪が産道を狭めて難産になったり、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などのリスクが高まります。
一般的なレトルトカレーでのカロリーは約300kcal。また、女性に人気のタイカレーはカロリーが高い傾向にあり、約500kcal程度あると言われています。
さらにライス(一般的な量は200g)ですと350kcal程度になりますので、トータルでカロリーを摂りすぎないように気を付ける必要があります。
妊婦はカレーをどれくらい食べていい?
これまで解説したようにカレーを食べるにあたって注意すべきポイントはいくつかありますが、医師から特別な指定がない限りは食べる量はコントロールする必要はないでしょう。
体重管理に注意、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になるリスクがある、などと指摘を受けている場合は、ラーメンを食べてもいいか医師や助産師に相談しましょう。