妊娠するためには、排卵日のタイミングで性交が必要です。でも、実はそれだけでは不十分であることがわかってきています。
そこで今回は、妊娠率を高めるためには夫婦生活をどのくらいの頻度で行えばよいのかについて解説します。
夫婦生活は毎日が理想
妊娠をするためには、夫婦生活を毎日することが理想と言われています。
アメリカの研究機関である国立生物工学情報センターによると、毎日セックスしたカップルと、週1回しかセックスしないカップルとでは、妊娠の確率に2倍以上の差が出たという調査結果が出ています。
ですが、いくら毎日が理想と言われても、仕事があったり気持ちが乗らなかったりと、実際に実行するのは難しい方も多いでしょう。
男性の禁欲期間が長いと精子の質が落ちる
以前は、毎日セックスするよりも、数日間の禁欲期間を設けて精子を貯めておいたほうが良いという考えが一般的でした。その方が精子の量も増え、妊娠確率が高まると考えられていたためです。
しかし、現在は男性の禁欲期間は短い程良いとされており、5日〜7日、もしくはそれ以上の長い禁欲期間を持つと、精子数が減る事がわかりました。
そして、禁欲するよりも毎日射精したほうが精子の運動率は高まることがわかっています。
そのため、精子の質を上げるためにも頻度を上げることが望まれます。
おすすめは排卵日の10日前から1日おきに行うこと
理想的には毎日行うことが妊娠確率を高めるのですが、毎日が難しいのであれば1日おきに性交の機会を持ちましょう。
いくつかのクリニックに調査を行った結果、妊活を行っている夫婦に対してのアドバイスで共通するのは排卵日10日前から毎日もしくは1日おきに夫婦生活を持つことでした。
女性が妊娠できる可能性が高いのは、排卵日前の1週間ほどの期間。
排卵が起きる時間を正確に予測することは難しいでう。しかし、排卵が起きるであろう時期にできるだけセックスの回数を増やしてあらかじめたくさんの精子を送り込んでおけば、いつ排卵が起こっても、新鮮な精子が体内で待ち構えていることができるというわけです。
毎日セックスできることが理想ですが、精子は女性の体内で2~3日間は生きているので、毎日が難しければ、1日おきでも問題ありません。
ただし、気を付けておきたいのが排卵予定日を過ぎたからと言って全く夫婦生活を持たないこと。
排卵日は人によっては後に大きくずれることもありますので、可能であれば排卵日の3日後くらいまでは夫婦生活を持った方が良いと考えられます。
きちんとパートナーと話し合うことが大切
夫婦生活はパートナーとの重要な部分を占めるため、しっかりとパートナーと話し合っておくことが大切です。赤ちゃんが欲しいがあまりにパートナーにプレッシャーを与えてしまい、ED(勃起不全)に陥ることも少なくありません。
また、精神的な部分にもつながるため、夫婦の仲に亀裂が入ったら元も子もありません。
パートナーとコミュニケーションを取ることも、妊活の大切な部分になりますので、ぜひそのような機会を作ってみてくださいね。