赤ちゃんから始められると話題沸騰中のリトミック。実際にどのようなことをやるものなのでしょうか?また、その効果やいつから始めるべきかなども気になるところです。
そこで今回は、リトミックの気になるポイントを解説します。
リトミックとは、音楽を聴きながらリズムにあわせて身体を動かし、自分なりの表現をすること
リトミックとは、スイスの音楽教育家エミール・ジャック・ダルクローズという方が開発した音楽教育方法です。それまでの教育は楽器の弾き方を教えたり音符の読み方を学んだりといった「訓練」という側面が強くありました。
それに対して、エミールは情操教育の観点から、音楽を感じ、身体全体で音楽を味わい、そこから身体全体で音楽を表現するという教育手法を生み出しました。
具体的には、曲に合わせて身体を動かしてみたり、手遊びをしたり歌ったり、楽器や身近な生活用品を自由に鳴らします。
音楽そのものと表現を楽しむことが特徴で、表現方法に何か正解があるわけではありません。
その音楽から自ら表現することにより、情操と音感を育み、豊かな人間形成に役立てようというのがリトミックの目的です。
リトミックで向上する能力はいくつもある
リトミックを行うことで向上する能力はいくつもあります。ここでは代表的なものを3つ挙げます。
1.表現力が豊かになる
リトミックでは、自分が音楽で感じた事を自分で考えて表現することになります。そのため、自己表現力が豊かになります。
演劇や舞台の練習でもリトミックが行われていますが、これは表現力を豊かにするためです。
2.集中力が身に付く
リトミックには耳で聴き、それを反射的に理解して表現する事が必要となるため、音楽に集中しなければなりません。
音楽に集中しながら楽しく身体を動かすという行動を繰り返すことにより、自然と集中力も身についていきます。
3.リズム感が鍛えられる
リトミックは色々な音楽を聴きながら運動するため、リズム感が鍛えられます。実はスポーツの上達にはリズム感が重要であり、このスポーツ上達の基礎的な能力であるリズム感が楽しみながら身につけられるのです。
ですので、小さい頃にリトミックをやっていた子は、スムーズに他のスポーツを移行できると言われています。
リトミックは首の据わった3ヶ月頃から始められる
リトミックが開始できる年齢は非常に早く、首が据わった2~3ヶ月以降であれば始められるといわれています。
リトミック教室ではそれぞれの年齢に応じてクラスも分かれていますので、年齢が低すぎて年上の子に付いていけない、ということも避けられます。
リトミックの教室は民間の教室だけでなく、地方自治体の公民館などで格安で行っているものもありますので、選択肢の一つとして検討してみてください。
また、教室に通うだけでなく、DVDやCDとリトミック用の玩具が一緒になったものなど、自宅でもリトミックを行うことができます。
興味はあるけど教室まで通うのはためらわれる、という方は、まずはDVDなどから始めてみると良いでしょう。