2017年11月13日から、マイナンバーの情報連携の本格運用が始まりました。
それに伴って、マイナンバーカードを使って子育て支援などをネットで申し込める政府のオンラインサービス「マイナポータル」のサービスも本格化しました。
果たして、このマイナポータルとはどのようなもので、使い勝手は良いのか?
今回は、その利便性について解説をします。
子育てに関するサービスを電子申請できる
マイナポータルは政府が運営するオンラインサービスで、1.子育てに関するサービス 2.自己情報の開示サービス という大きく2つのサービスを提供しています。
マイナポータルでの子育て関連のサービスの中で大きなサービスとしては、「子育てワンストップサービス」というものがあります。
子育てに関する自治体のサービスを検索したり、手続きをネットで電子申請をしたりすることが出来ます。例えば、保育施設の現況届や至急認定の申請などといったものです。
主にできることは以下の通りです。
・児童手当や保育園入所の申請がオンラインでできる
・「マイナポータル」で予防接種や乳幼児健診のお知らせオンラインで届く
・住民票の写しや印鑑証明書、戸籍証明書をコンビニで取得できる
以下がマイナポータルの入り口となります。
対応している自治体はまだ少ない
ただし、このサービスに対応している自治体は全国でまだ少数です。
2017年11月現在、対応している市区町村は152市町村で、全国の市区町村でわずか9%のみとなります。
特に保育所の待機児童問題のある東京23区では保育所入所申し込みの電子申請を出来る自治体が1つもないというのが現状です。
カードリーダーが必要になるため、使い勝手はまだ悪い
マイナポータルはパソコンおよびスマホで利用できます。
しかし、スマホは基本OSがグーグルのアンドロイドの一部機種に限られています。iOSには非対応なので、iPhoneの方は利用ができません。
また、この仕組みを利用する場合、マイナンバーカードだけでなくカードリーダーが必要になります。カードリーダーは市販されており、おおよそ2,000円程度でネットで購入ができますが、それでも利便性は高くありません。
今後マイナンバーを使ったサービスの拡張に期待
以上のように、対応が市区町村で限定されている上に、カードリーダーを準備しなくてはならず、まだまだ使い勝手という意味では低いサービスといえそうです。
ただしこれは2018年現在の状況であり、今後は政府もマイナンバーの利用拡大に向け、サービスを順次拡充することが期待されています。