数え年で13歳になった男女が、子供から大人への一歩を踏み出す儀式でもある十三参り。
この十三参りは京都では七五三以上に大切とされており、京都嵐山の法輪寺にお参りするのが伝統となっています。ここ法輪寺では、京都だけでなく、近隣の関西地区、さらには全国から十三参りにお子さんが多く訪れます。
そこで今回は、法輪寺の十三参りについて、時期や祈祷料、お参り方法、アクセス、服装その他お参りにあたって知っておいた方が良い情報など、徹底解説します。
十三参りとは、子供から大人への一歩を踏み出す儀式
十三参りの詳細は以下記事でもまとめてありますので、ご参照ください。
法輪寺は日本でもっとも有名な十三参りのお寺
法輪寺の十三参りは長い歴史があります。
「難波より 十三まゐり 十三里 もらひにのほる 智恵もさまざま」と歌があるくらい、江戸時代の中頃から十三参りと言えば法輪寺ということで、一般の方にも広まりました。
京都の方だけでなく、近畿地方の方を中心に全国からこの時期は法輪寺を訪れます。
また、お寺そのものも非常に歴史があり、およそ1300年前の和銅6年(713年)に元明天皇の勅願により行基菩薩が創建したのがはじまりです。
かの有名な清少納言の枕草子では、京都の代表的な寺院として挙げられ、本尊のご利益は今昔物語にも描かれています。
嵯峨の虚空蔵(こくうぞう)さんとも呼ばれて、京都の代表的なお寺の一つです。
4月13日の前後1ヶ月間もしくは10月・11月にお参りする
十三参りの期間は、かつては旧暦の3月13日(4月13日)でしたが、今ではその前後1ヶ月間(3月13日から5月13日)、もしくは10月と11月にお参りすることが一般的になってきています。
どうしてもタイミングが合わなければ、この期間以外でも祈祷をしてもらえるので、直接法輪寺にご相談ください。
その時々によって混雑度は変わってきますが、やはり混雑するのは4月13日や土日祝日。それ以外の平日であれば人も比較的分散しているため、混雑を避けたければこれらの日を除いていくとよいでしょう。
予約は不要。祈祷料は祈祷期間によって異なる
祈祷の受付は午前9時から午後4時までで、予約は不要です。行きたいタイミングで行くとよいでしょう。
境内への入場は無料ですが、祈祷は有料です。祈祷料は祈祷期間によって変わります。祈祷期間に応じて、1週間で5,000円、1ヶ月で7,000円、1年間で13,000円となっています。
祈祷をするとお札とお守りとお供物と智恵の箸がもらえます。1年間を選んだ場合のみ、お数珠ももらえるようです。
祈祷後のはじめの食事で知恵の箸を使用すると知恵が身につくといわれていますので、忘れずに知恵の箸で食事を摂るようにしましょう。
好きな漢字を1枚奉納する
祈祷にあたっては、お子さん本人が漢字を一文字書いて奉納します。この漢字は授かりたい知恵やご利益を文字に表すのが正式なのですが、思いつかなければ自分の好きな漢字を考えて書いても問題ありません。
一例ですが、一文字の漢字とは 知・智・福・夢・孝・友・愛・望・希・賢 といったものです。お参りする前に考えておくことをおすすめします。
祈祷後は渡月橋を渡るまではけっして振り返ってはならない
参詣の帰路、本堂を出たあと、後ろを振り返ると授かった智恵を返さなければならないという伝承があります。具体的には、鳥居を潜り渡月橋を渡るまでとされています。
「振り返るな」と言われると振り返りたくなるのが人の心情ではありますが、お参りの前にお子さんに教えておくとよいでしょう。
こういった周囲の誘いに惑わされないことが試されるのも、大人への第一歩とされる所以なのかもしれませんね。
電車やバスでの参拝がおすすめ
法輪寺には駐車場はありますが、台数は20台程度と限りがあり、車を停められないこともあります。そのため、電車やバスで行くことをおすすめします。
市バスのアクセス路線
・四条河原町からは11系統嵐
・四条烏丸からは11系統嵐
・河原町丸太町からは93系統嵐
電車でのアクセス
・嵐電(京福電鉄)嵐山線の場合、最寄り駅は嵐山駅(徒歩約10分)
・JR嵯峨野線の場合、最寄り駅は嵯峨嵐山駅(徒歩約15分)
十三参りでは正式には着物を着るが、制服などでも構わない
十三参りは、着物を着て参拝するのが正式です。ただし、男の子は学生服や洋服で参拝し、女の子も、着物の準備が難しければ学生服やワンピースなどで参拝しても構いません。
また、ご両親は洋服でも着物でも構いませんが、洋服が一般的です。子供が主役ですので、子供より目立たないように気を付けましょう。