数え年で13歳になった男女が、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りすることで、幸福と知恵を授かるという十三参り(十三詣り)。
関西を中心とした伝統の行事ですが、最近では関東でも行う家庭が増えてきています。しかし、このときに男の子・女の子がどのような服装をすればよいのか、迷われている方も多いようです。
そこで今回は、十三参りでの服装について、解説したいと思います。
十三参りは、新中学生になるタイミングの春に行われる伝統行事
そもそも十三参り(十三詣り)をご存じない方もいらっしゃると思いますが、旧暦の3月13日前後 (現在の3月13日から5月13日)に、数え年で13歳になった男女が虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りすることで、幸福と知恵を授かる行事です。
十三詣りについてご存じない方は、詳細を以下記事でもまとめてありますので、ご参照ください。
※パパ・ママの服装については以下記事で解説しています
十三参りでの女の子の正式な服装は、着物を肩上げをして着る
十三詣りでは、着物を着て参拝するのが正式なスタイルです。女の子は、初めて大人の寸法(本断ち)の晴れ着を肩上げして着ます。
肩上げとは、肩山のところで縫い上げて裄丈を調整すること(着物の裄(ゆき)を肩山を中心に前身頃から後ろ身頃にかけて縫いつまむこと)です。着物の袖の部分はぴったりとフィットしているわけではないので、袖を上げて肩の部分を二重にすることで、袖の長さを調整するのです。
肩上げ・腰上げは和裁・洋裁経験のある人ならば意外と簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみてください。
(参照元:名古屋の着物ディスカウント店 和道楽着物屋HP)
お参りから帰宅したら、肩上げしている糸をすぐに解くことによって、大人の仲間入りをすると言われています。
十三詣りでの男の子の服装は、羽織袴が正式
男の子は、羽織袴が正式な服装になります。もし羽織袴を持っていないご家庭はこれを機会に買ってもよいと思います。
ただし、中学生になると成長期に入り急速に体格が変わってきますので、もし羽織袴を着るのであればレンタルがおすすめです。
学生服や洋服で参拝する方が一般的
上記のように正式には着物を着るのですが、中学生になるタイミングということもあり、学生服を着て参拝されるお子さんも多く見られます。また、洋服を着て参拝される方もいらっしゃいます。
伝統的なお祝い事ですのであまりカジュアルすぎるのも問題ですが、例えば女の子であればワンピースなど、こぎれいな格好であれば問題ないでしょう。
お子さんの成長を祝う十三参り、服装にも気を配ってぜひ思い出深いものにしてくださいね。