妊活するにあたって、いつどのように性交のタイミングを取るかは非常に重要で、これを知っているかによって妊娠の成功率はぐっと上がります。
そこで今回は、妊娠しやすいタイミングについて解説をします。
基礎体温を測るとタイミングが分かりやすい
妊活を行うにあたって「基礎体温」を測ることは非常に重要ですので、まず基礎体温について解説をします。
基礎体温とは、人間が本来生きるうえで必要最低限のエネルギしか使っていない時、つまり睡眠中の体温のことを言います。しかし、睡眠中には体温を測ることはできないため、朝目覚めた直後、布団の中で安静にしているときに、微妙な変化も読み取れるメモリの細かい基礎体温計で測ります。
この基礎体温計は、オムロンなどから1000円~2000円程度で購入することができます。また、毎日記録するためのアプリも各社からリリースされているため、スマートフォンで基礎体温記録アプリをダウンロードしておくとより便利でしょう。
この基礎体温を毎日測って折れ線グラフにすると、多少ギザギザはあるものの、一定の周期でラインが上下するのが分かります。
妊娠していない健康な女性の場合は、高温が続く時期(高温期)と低温が続く時期(低温期)の2つに分かれます。これを二相性と言います。
これは、2種類の女性ホルモンがきちんと作用している証拠です。1種類目は体温を上げる作用のない卵胞ホルモン、そして2種類目は体温を上げる作用を持つ黄体ホルモンで、低温期は卵胞ホルモンが、高温期は黄体ホルモンが分泌しているのです。
以下の表は基礎体温の推移(生理が28日周期の方)を表しています。横軸の数字が生理からの日にちを表しています。
生理後の9~16日目が妊娠可能な時期
上のグラフを見ると14日のところでぐっと低温になり、その次の日に一気に高温になっているのが分かるかと思いますが、これは排卵が行われた証拠になります。14日を境に低温期から高温期に移るのです。
そして、妊娠可能な時期はこの排卵日前後の9日~16日目あたりになります。ここで性交を行うことにより妊娠することができるのです。
特に狙い目は排卵日の2~3日前
誤解されがちではあるのですが、排卵日が一番妊娠しやすいタイミングというわけではありません。排卵した後に性交により受精すると受精卵になり、それが子宮内膜に着床すると妊娠が成立するのですが、卵子の寿命は排卵後24時間程度と言われています。
また、受精可能な時間は排卵後8時間以内と言われているため、排卵から8時間以内に受精しないといけないのです。そのため、排卵日当日に性交したとしても、タイミングが合わない可能性もあります。
一方で、精子の寿命は2~3日間持つと言われており、射精してから子宮に留まることができます。つまり、排卵日の2~3日前に性交のタイミングを取り始めるのが妊娠確率を高めることができるのです。
出来るだけ性交回数を増やすことで確率はさらに高まる
2~3日前に1回、狙い撃ちで性交を行うよりも、できるだけ回数を多くとった方が妊娠確率は高まると言われています。
また、禁欲期間を長くとると精子の質が落ちると言われているため、できれば排卵10日前くらいから1日置きにタイミングを取るとよいでしょう。
詳しくは以下の記事でも解説しています。